任国外旅行制度から考えるお隣さんの事情。

※JICAの制度について書いていますが個人的な見解がかなり多い記事です。ご了承ください。制度の詳細についてはできる範囲なら私もお答えはできるとは思いますが、JICAに直接お尋ねすることをお勧めします。

協力隊員向け(?)にガーナ隊の任国外旅行についてまとめてみる。

任国外旅行制度…「協力隊員用海外旅行」とでもいうことだろうか。
協力隊はいわば「公務」として任国に派遣されている。なのでたとえ休暇中にそこから他の国に行きたいとしても多少の不自由は当然のごとくありますよ。ということだ。近隣の国も危ないことが多い。

各国の隊員共通なのは
・配属先の有給休暇中であること
・年間20日まで
の2点。
そしてさらにJICA本部が派遣国ごとに行ける国を定めている。どの国も5か国前後定められていて主に
・近隣の国
・なるべく言語が同じ国
・治安の安定している国
が選ばれているようである。(所感)これに加え2010年から派遣期間中に一度だけ日本にこの制度を使い旅行(要は一時帰国)できるようになった。ちなみにシニアボランティアはこの本部からの制限はない。
ガーナ隊員はブルキナファソ、コートジボワール、リベリア、マリ、トーゴ、イギリス、(日本)の6か国。

そしてそしてさらにJICAの在外事務所がこの6か国のうち渡航禁止の国をいくつか定める。
2016年4月現在JICAガーナ事務所は
ブルキナファソ、コートジボワール、リベリア、マリ、トーゴの5か国に渡航禁止している。

つまり…

現在ガーナ隊は
 イギリス    あるは   日本

にしか行けない。これはもはや任国外旅行ではない、日英国旅行だと常日頃思っている。

まあ、それには然るべき理由があるわけで今回はそれを掘り下げたい。なぜブルキナファソ、コートジボワール、リベリア、マリ、トーゴは渡航禁止なのか。JICAから正式な通知はないが勝手に考えてみる。

以下個人的見解


プレゼンテーション1.jpg
ガーナ周辺地図(Google Mapより)

①ブルキナファソ
ガーナと北を接する国。協力隊も派遣されており、以前は旅行できていたと聞く。ちなみにブルキナファソ隊員はガーナに渡航できるらしい。渡航禁止は2014年秋ごろのクーデター(2014年ブルキナファソ反政府運動)が原因と思われる。その後2015年の秋にもクーデター未遂(2015 Burkinabé coup d’étatCNN.co.jp: ブルキナファソで軍事クーデター、大統領や首相拘束)がおきた。この際ブルキナファソ協力隊は一時退避が勧告されたものの飛行機が飛ばす、その間にクーデターは未遂のまま無事事態は収束。協力隊員は活動を再開できたそうだが、私たちの代(平成27年度1次隊)から新たに隊員が派遣されていないとも聞く。治安は以前よくないと思われる。
しかしながら2015年12月ごろの噂では近々渡航禁止が解除されると聞いた。。。が、それを聞いた数週間後。首都のホテルでテロ(銃撃)が発生(外務報道官談話毎日新聞報道)。当分渡航禁止が解かれることはないだろう。

②コートジボワール
ガーナの西側と国境を接する国。サッカーなどで国名も有名でありガーナと同じような発展した国かと思えば2002年の治安悪化によりJICA事務所ですら2011年まで国外退避していた。(JICA事務所沿革)協力隊もその際に撤収したきりである。最近はかなり落ち着いているらしく2015年12月の噂ではブルキナファソの次に解禁かと言われていた。が、これまた先月(2016年3月)リゾート地のホテルで外国人が巻き込まれる銃撃が発生(ロイター通信報道産経ニュース報道)。しばらく行けることはないか。

③リベリア
コートジボワールのさらに西に位置する渡航禁止の国の中では唯一英語圏の国。(他はフランス語)JICA事務所は出張所があるのみで主の機能はJICAガーナ事務所にある。1979年から1990年まで協力隊は派遣されていた。つまりリベリア内戦(Wikipedia)が始まって以降協力隊は派遣されていない。JICAによれば2007年に経済協力が再開された。(記事)治安的にかなり厳しいともとれる。そしてこの国はおそらくエボラ出血熱が収まらない限り渡航禁止は解かれないのではないかと推測している。終息宣言が出されたが今月(2016年4月)の始めにまた新たに感染者も出ており、依然として安全とは言えない(AFP報道)。

④マリ
コートジボワールの北にある国。昔この地に「ガーナ王国」という国があり、ガーナはそれをとってなずけた。(豆知識)2008年ごろは行けていたようである(旧隊員の記録あり)。2010年には初めての協力隊が派遣となった。しかしその初代隊員も治安悪化により一時退避、任地変更となった。(JICAHPより)その後の治安はよく分からないが、2015年11月、パリのテロの直後にこちらでもホテルで外国人を狙ったテロが発生(Yahoo!ニュース報道)しており、当分渡航はできないと思っている。

⑤トーゴ
ガーナの東側にある南北に細長い国。現状渡航禁止解除の期待の大きな国だがその隣の隣ナイジェリアはテロ組織がかなり動いているため、むやみに近づけたくないのかもしれない。ちなみにナイジェリアとトーゴの間の国ベナンには協力隊は派遣されている。JICA事業もあまり介入していないようで他の国に比べてJICAの情報がかなり少ない。(ODAの検索結果4件専門家派遣のお知らせ程度)JICA事務所は(フランス語圏のためであろう)コートジボワール事務所の管轄下となっているため解禁されるのであればコートジボワールの方が先なのではないかと思える。(不測の事態が起きたときに対応がしやすいため。)

さっと「なぜ行けないのか」をまとめてみた。ガーナの国境付近の地方には隣国の影響かおいしい料理があると先日聞き、よだれが出たが、2年間イギリス文化から解放されないのは諦めるほかないのかもしれない。(食にこだわりを持っている方ではないが)今回理由を調べてみると納得せざるを得ないのも確かでこれもまたいい勉強になった。

結論を述べるのであれば「JICA事務所が設置されている」ところが優位そうである。しかしながら、かなり日本との交流の少ない国々が周りにあるのが分かる。たとえ事務所があったとしても治安が悪いことが多い。
それはつまりガーナもいつ治安が悪くなってもおかしくないだろう。気をつけるに越したことはない。

 

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